【読書】ピコ太郎のつくりかた
久々に超面白かった。元からピコ太郎好きなのもある。一気に読める。
いつものNewsPicks Bookだ。ハメられてる。だって、大体読みやすくて面白い仕上がりだもんね。信頼足るブランドだ。
本を読んでもいいけど、
r25.jp
ただで新R25の記事を読んでもだいたい同じことが書いてあるよ。
このインタビューも読んでよければ買うといいと思います。
ピコ太郎のつくりかた
ショートムービーへのこだわりが感じられた。短いものほど1票の価値が高いということがよくわかる。まあ、長くても大事なんだけど、引き算がより重要だとさ。
ピコ太郎に関してはツイッター眺めてたら流れてきて、再生5万ぐらいのときに見つけて2日ぐらいキャッキャと喜んで見てた。べったら漬け~が大好き~が特に好き。そうしたらバズってたよね。正直面白かった。なんだかよくわからないけどいいじゃ~~んって思ったものが急激にバズっていくのは謎過ぎて面白い。
ニッチ戦略
徹底してブルーオーシャンを狙う戦略性、とてもニッチで最高に気持ちいい。正しいことは見てて美しいよ。
音楽×芸人はいけるねと思ったけど時代がついてこなかった。たぶん、メディアの力がそれに寄ってなかったみたい。でも、当たらなくてもいやいけるでしょとパワー振り続けて下地を作り続けるのはアツい。少年漫画的な下積み。
マーケティング
マーケティングも気持ちがいい。
自分の動画がどこでどう見られるか?を研究してるのはちゃんと売る気がある。商売だ。需要に対して誠実な作りをしているところがもうたまらん。マーケティングかつ消費者行動を追うのは当然だよなぁ!と思う。やらない理由がないもんね。
朝見て印象を確認する。夜も確認する。修正する。それが20回以上?すごくない?こだわりがさあ。
人々の貴重な生きる時間のどこを奪うのか?考えたくない?絶対面白いよね。
ショートムービーを差し込むべき時間を研究する。そして、正しく目に入る機会を作って、正しく押し込む。
公開して展開した時期も文化祭シーズンで若者にハマっていったっぽい。
それ以外にも、新しい音作りが音楽業界で話題になっていたらしいし、正しいジャンルで正しく受ける王道の新しさだったんだろう。強くない?流石に厚く作った下地の地力めちゃつよ。
その後にジャスティンビーバーキャノンが飛んできて世界的にバズったということらしい。
キャラ付け
何かをやるにしても知名度なりのバイアスがあるならそこから崩せばいい。無の存在は何もないので緩急がつかない。
キンカンの法則だ。
この間覚えたやつ。おもしろいis緊張と緩和が結論コンボ。人間としての性質がそこにある。
王道を行く真理だ。妄信して良い答えだ。
トランプ大統領と会う機会でも、ペイズリー柄は譲らなかった。
緊急でペイズリー袴を用意したらしい。このキャラへのしっかりしたガードは素晴らしいと思う。
これはもうピコ太郎という人型の着ぐるみなんだろう。
別人であるから緊張しないでやりきれてると言っていた。これはコスプレなのだ。原作に忠実に再現しているんだろう。もはや、現実としてではなく作ったキャラクターに身体を貸しているんだろう。
もう一人の僕・・・
最後の話
単純だからすぐ感情移入しがち。奇跡信じたいよね。
会社の昼休みにうるうるしてた。何をしているんだあのオタクと思われたんだろう。
泣けるよ、ピコ太郎。