【読書】さよならインターネット
家入一真さんがnoteで #全文公開チャレンジ をしていました。
こちらです。
https://ieiri.co/n/n6971e64a7603
3か月限定だそうです。せっかくの機会なので。読むでしょう。
さよならインターネット
さよならインターネット まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ)
現実という闇から、穏やかな闇であるインターネットワールドに逃避した。そのころの貴重なインターネット体験、回線が重かったりするとつながらくなってしまうような時代。目で見える電話だったのだ。
この頃のインターネットは個人サイトであふれてた。検索機能も微妙でURL直打ちのような時代。ぎりぎり知らない。
やさしいインターネット
今みたいなSNSやらのプラットフォームがあまりなかった時代のインターネットはぎりぎり知っている。
当時は若かったので、サイトに大体ある掲示板で名無しと喧嘩してた。名無しと名乗るとか気持ち悪いやつだな!!!と思ってた。本物のガキだったのだ。カキコをしていたのだ。
そのころ、管理人さんと仲良くなったり「やさしいインターネット」は感じたことがあるので、スッと入ってきた。
懐かしくて涙が出る。
その後、ちょっと成長した僕はワザップで裏技を検索してイキっていた。まだガキである。
Web2.0
携帯電話によるインターネットがやってきた。
「前略プロフィール」である。これがオタクしかいなかった世界にやってきたリア充というモンスターだ。
インターネットに接続している時点でオタクだったのが、侵略された。
普通の人間にも解放された世界になってきて、オタクの濃度が下がっていくのだ。世界が滅びていく序章。
狭い世界でのインターネットの発言が巨大化していく部分は当事者として感じれる。
黒歴史が拡散されるのが苦しいなと思う。
私は痒くて死んでしまう中二病。跡形もなく消し去ることができた。
しかし、現在の普通の人々は巨大なSNSの中に生きてる。
身内に向けて調子に乗ったはずが、間違えて大声で喋っている状態。
調子に乗っているやつをたたきたくてたまらない人間におもちゃとして食いつぶされる。
私は陰キャのオタクなのでイキり倒してはいないけど、中二病MAXがリアルにバレていたら死ぬところだったなと思う。
発言に名前がついているのが現代なのだ・・・。
現代のインターネット
昔ほど情報が散らかっていない。
好きな身内、好きな情報、好きなジャンルが的確にマーケティングされている。
だからこそ、"狭い"のだ。似たような知り合いと一緒に一生慣れ合い続ける。幸せだけど広くない。
昔ほど広くて無限の世界を感じられなくなった気はする。
ひたすら、好きな情報だけを食うことができる。
この行動範囲の狭さは「現実の延長」を感じられる。になってしまったというのもわかる気がする。
ただ、馴れ合いの中にも異分子が来て荒らしていくのだ。SNSにちょこちょこポップする。レイドボス「クソリプ」だ。このボスは向こう側に人間がいると思っていない。「文字列」と喋ってる。だからこそ、過大解釈するしTwitterの140文字が理解の限界、なんなら読んでない。もちろん、バックボーンの情報など見るわけがない。
世間話なんだよな。井戸端レベルで発信してくる。聞こえるように噂話をする害悪なのだ。地獄の国だから、村八分が大好き。同調しないし気に入らない奴は排他的に殴りかかる。これがジャパン。
他の国にもインターネットモンスターが住んでいるのかどうかは不明、いそう。いるだろう。
同じジャンルというだけで仲間意識みたいなものがあったよ。今は、そんなものない。
インターネットワールドに参加する人がそこらへんにいる奴ら全てになったので、気が合わない人も無視できない量ポップする。
生きにくいインターネット。
これから
インターネットを逃げ場所にしていた人間がインターネットからはじかれていく。現実が逆に穴場になっている。
現実はインターネットほど「つながっていない」からこそ逆にレア。
家入さん的なインターネットの使い方は、小さい声でも価値のあることを拡大する。そういう個人の力を増幅させるために使うべきじゃない?というところに重点を置いている。
力を感じているクラウドファンディング「CAMPFIRE」を育てている最中。この本の時代だけではなく今も。
世界をよりマシなものに変えていって欲しい。
いつか利用できる立場になりたいものだ。ああ・・・