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【読書】お家賃ですが

能町みね子さんのエッセイ。築40年超のアパートに住む話。Unlimitedで読める。
現代のわびさびみたいなものに強烈に惹かれている。

お家賃ですが


お家賃ですけど

牛込のアパート。牛込って神楽坂。飯田橋のあたり。

まず、アパートがボロい。ボロいなりに共用部分の廊下の掃除が行き届いているところとか好きらしい。
これが「家のこと語るときのろけてるみたいだよね」の話、この人は家に恋をしているというか本当に隙なんだろうなって感じられる。

大家さんの未亡人のおばあさんのことをめっちゃ気に入ってる。たまにしか遭遇できない。積極的じゃない「お家賃ですが」のタイミングのみのコミュニケーション。
貴重な「受け継がれるべき文化」みたいなものは魅力的だよね…。


本文の口調から感じるのはずーっと自分のことが他人事っぽい雰囲気。それと、人間観察。隣人のおばあちゃんの動作やら、本当に興味があるんだろうなと思う。


自分のことより周りの人の話。
だからこそ、他人事の雰囲気を感じるんだろう。他人の方がよっぽど興味がある。みたい。


ガス風呂がつかなくなるくだり、他人が来るとつくけど、自分はつかない。
私はオカルト趣味があるので霊とか信じるタイプだから原因はそういうのにあると思う。が、現実世界の現象としては、昼間だと暖かいから木製の家屋の調子がよくて、風呂に入る夜間は冷えてるから木が萎えてる。ということだと思う。

マジレスクソリプみたいな感想しかでてこない自分。


生きてるって貴重なことだなあって全面的に思えた。人を見ていこうと思った。
尚、私の行動範囲は自宅と職場のみ、狭い。孤独な現代人。